中村元東洋思想文化賞 第5回授賞式
2019.10.19
世界の東洋哲学史上の巨星
中村元氏の蔵書数万冊を所蔵する
中村元記念館は、
松江市八束町にあります。
毎年、東洋思想に関する優秀な論文に対して、賞が贈られます。
受賞の要件
この賞は、学部や院などの
卒業時の論文に与えられるもので
学校からの推薦が必要です。
自薦の論文は審査対象外です、
非常に難解で高度な思考を駆使して
優秀な若者たちが研究するのは
素晴らしいことだし、
日本も捨てたものではないなといつも思います。
クシャーナ朝や、龍樹、
サンスクリット語といった
世界史以来、あまり目にすることのない
言葉や考えにも触れることができます。
この授賞式に出席する楽しみのひとつは
一位になった若い研究者の
プレゼン、かもしれません。
ーーーーー
今年の優秀賞の論文の問題意識は
幕末から明治維新期の
仏教改革について
掘り下げたものでした。
島根県出身の僧 釈雲照 の、
戒律重視への回帰、と、その運動
また、それに対する批判についての論点は、興味深いものでした。
ーーーーー
経済や、多くの西洋史観
と西洋価値の受け入れ。翻訳。
その際に、仏「道」や神「道」まで、
religion宗教 という横文字の枠に
新たに仏教として、
入れ直さねばならなかった時代。
廃仏毀釈が行われた時代。
言葉とシステムについても考えさせられます。
由志園での懇親会では
幕末に日本人が失ったものは何か
失わせた策略は誰がたてたのか
それは第二次大戦後もずっと流れとして
続いているのではないか
といった話を丸井先生と
していました。
一旦終了。
受賞者の一人は、
実家が千曲川の近くなので
募金をお願いしておられ、みんなが賛同しました。
・・・・・・・・
その後、水燈路や、県庁の結燈路に回り
カラコロ工房で、粋に呑まnight
私は呑まない、ナイトですがー
どう祭りの、宵宮の音が響く中
たどり着いたと思うと宵宮は終わり〜
その後、世がふけるまで
またまた先生方や、立正佼成会の方々と
日本人の宗教性や
女性学から
政治と
資本主義にまで話が続きました。
ああ、ここを社会に説明しておかねばならないのだな
ということを改めて考えました。
今日も明日もいい日になりますように!