医療と介護の 間 あるひとつの大きな問題

ジレンマ
医療の法律と
介護の法律の考え方の違いなどは
「どうして、これができないんだ!」
という現場のジレンマ
「どうして、これをさせようとするんだ!」

という現場のジレンマを生んでいるようです。
・・・
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つまり、お薬を飲んでもらうこと一つにしても

「こうしたほうが治りやすいし効果がある」
というのと
「お金のやすいほうがいい」
という介護現場の現実は
また家族の現実は

軋轢を生みます。

どちらを選ぶかというのは
医師の裁量か
本人の判断にあるわけですが・・・
・・・・
法律で許されているからできる
医師のそれは、警察と同じで
「法律で許されているから許される。
しかし、その分、法律を厳守しなければならない」

つまり、一般の人は、他の人を逮捕したりできないが
警官はできる。それは、法律が決めているからです。

それと同様に
一般の人は、他の人の肉体を切ったり縫ったりできないが
医者はできる。それは法律が決めているから。
薬を飲ませるのも同様で、医師か看護師、もしくは
その監督下にあって・・・・

という考え方自体が、介護と異なるわけです。

医療では
、法律に少しでも違反すれば、すぐに免許取り消し。

ここのところの理解が
介護施設で医療関係者を雇用しても
医療に関する法律をしらない施設長さんが
ほとんどではないでしょうか。

「すぐその前にいる、簡単なこと
それがどうして看護師はできないのか」
と苛立つ施設長さんも多いようです。

そもそも価値観が違う。

介護保険が出来た当初には
「元気だが判断力のない人に長期間誰かが
投薬する」という
認知症の状況は、
考えられていなかったから。
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・・・・・・・
こんな例が
お薬を飲まなくても
糖尿が悪くなっても、
「ケーキを食べたがるし、
食べればしあわせそう。だから
自費で毎日、ケーキを買ってきてあげる。
そんなに長い余生ではないのだから」

という親切なヘルパーさん。

と、
「糖尿がひどいのだから
そんなことをしたら、死んでしまう。
なんてことをするんだ。殺人行為ではないか。」

という医療チーム。
医療は病気を治すためだから。


本人が認知症であれば、判断力はない。
程度問題だから
家族も前もって判断できない・・・

・・・・・・といった問題が
現場で
多発しています。

未発達な分野
医療に置ける介護学
介護における医療と介護のあり方


終末期ケアを含めて、日本では未熟です。


気管切開、胃瘻  などについて
みんなが考えておかないといけないのではありますが
これが常識だという
国民的方向性も、できていません。


医療裁判においての
医療専門家不在も問題。
議論が進まないことに
拍車をかけていると思われます。

この医療と看護の考え方の調整
終末期ケアについての考え方
また医療裁判における方向性は、

国において いますぐにでも、
調整が必要な分野です。

国民的議論も必要です。

明日をいい日に

by mai-kitani | 2015-10-29 19:14 | まい日

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以