そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_19114630.jpg

市役所で、歴史まちづくり部から
清光院下の話を聞いていました。
どういうものであれば、補助ができるか
です。
かなり少なくしてありますね


さて
外中原の家の近くの月照寺ですが
なかなか、ゆっくり伺うこともなく。

風流の師と勝手に仰いでいる
井上さんの一言を思い出し

「貴谷邸のかっての塀は
栗の柱の板戸の〜
どうしてあれをやめたんだ?」

えー?少なくとも
40年より前のことです。
つまり私が松江にくる前のこと。
修理したのは
亡き義父。

「以前はどんな感じでした?」

「数奇屋造りの京都の大工さんの
HPに少し似ているのが載っていたよ」

えー?どれでしょう?
これ?どんなところが似てますか?

栗のカンナ拵えの柱??

「ちょっと、月照寺の奥の門に似てるかなぁ」

そうか、月照寺ね。
建築の視座から
月照寺を眺めたことは
ありませんでした。

神社をよくアップしてますが
母方は、確かに神道。
隠岐の横やの出。

でも実は仏教徒です。
月照寺にね、行かねば。

〜〜
月照寺

月照寺とは、
松江松平藩主の、菩提寺です。

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035208.jpg


おお、これは
なんと素晴らしい。
松江藩主は、松平家の流れであります。

堀尾吉晴が松江城を作り
京極忠高が、治水し
みんなお子様がなく

越前松平氏直政がやってきて
親藩となりました。

北陸と松江は
神代の昔から
繋がりがありますね

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035305.jpg

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035300.jpg



各廟の門は、
その時代の粋を集めた
素晴らしい出来栄えです。

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035357.jpg
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00291073.jpg

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035406.jpg

時代によって
趣も
違いますが
どれも見事なものです。
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21183597.jpg






そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035487.jpg


松平不昧公は、
松平治郷と言い、
茶人として有名です。

松平不昧公の分類から、大名物、名物、中興名物 その他〜〜と言うのを
分けられるようになった、
つまり日本全国の茶器を分類できるほど
茶器に詳しかったし
自らもコレクターだったのですね。

この方の書や陶器を
田部美術館でも見られます

小林如泥


お抱え木工家の
小林如泥の作と言われる
門や〜勿論、如泥は
不昧公より4年ほど前に
亡くなりましたが
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00182290.jpg

稀代の風流人、松平不昧公が
随分前から廟もきめていたので
名工如泥に作らせなかったはずが
ありません
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21183665.jpg
この木目を波に見立てて
浪の花を飛ばし、それをここへ持ってくるのは
何かどう考えても、如泥の凝り方。
(と、私のような素人が勝手に言って申し訳ないのですがお許しを)
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00162772.jpg






そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21183678.jpg
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00180302.jpg


松江には、如泥作のものが
数多くあります。

白潟のお神輿ー今は担がずに
祀ってありますー
精緻で美しい!

白潟天満宮、
などなど。

こういうものを
旅で巡るのも
楽しいのではないでしょうか?


月照寺のお庭

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21035503.jpg

なるほど、
井上さんの言う通り。


昭和の初めに作られた
うちの庭ですが、なるほど
月照寺を参考にしてると思います。

月照寺の直ぐ側に
別荘を立てるとしたら
近代の名日本画家、小村大雲氏が

月照寺を意識しない訳はない。


あの橋は、あれか。
あの池と紅葉は〜〜等々

膝を打つことしきりでありました。
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00174488.jpg

勿論、
庶民は
意識する程度のものですがね。
そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_00184402.jpg







さてさて

宝物殿


お抹茶を頂き、
お庭を眺めて
観光のことを聞き
定期観光バスがあるといいなと
考えて
さあ、帰ろうとすると

「宝物殿も是非」

と言って頂き、行ったのですが

本当に驚きました!!



お寺の宝物殿には

不昧公、吉晴公関係のものが
沢山!

ありました。
堀尾吉晴公の従位記もありましたし

不昧公の弟さんの
俳句の本もありましたが
あれは、直ぐに手を入れないと
いけませんね

明治維新に松平家が
版籍奉還で
藩主の荷を解かれ

知事に任命された
そんな資料もありました。
びっくりです。

愛宕山から湧き出でる水は
不昧公お好みの
お茶用の水だったのですね。

山も大事ですね
ーーー

そして小泉八雲の称える 月照寺 へ2015.9.7_b0174284_21412331.jpg



皆様も是非に
小林如泥や、不昧公のことを考えて
松江の
月照寺に行ってみてくださいね。

明日もいい日に



by mai-kitani | 2015-09-07 22:04 | 歴史、遺跡

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以