対立の処理方法 について学んだことありますか?

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対立って、よくありますよね
組織内や、
派閥、同僚、また諸団体間で。
学校内、学級、また町内やその他でも

国と国、ではよくあります。

政府と地域でも、対立はあります
迷惑施設の建設、などを巡っての
地域と政府の意見の対立は
しばしば悪い結果をもたらします。

・・・先日「対立の処理方法」について研修しました。

(対立のあるところに紛争あり、紛争のあるところに政治あり
政治の破綻が戦争です。この、対立の処理ができないから
、日本の政治が三流と言われます)

報告しておきますね

対立というのは、
二つの反対の立場にあるものが並び立っていること
互いに相容れないものが向かい合っていること
です。
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対立、自体は悪いものではありません
なぜなら、対立は「違い」に根ざしているからです。
「違い」は、本質的に価値のあるものです。
違いが存在することは、「開かれた社会」の特質でもあります。
想像力や革新、進歩につながる場合も多いのです。

もし、私たちが他人に迷惑をかけずに違った意見を持つことができれば、
私たちは真の自立性を持っていることになります。

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(1)対立の処理方法
だいたい5つの処理方法が使われます

1。丸くおさめる(普通は利害関係が低い場合に使われる)
   相手をなだめたり、我慢をさせたりして丸くおさめる。
   表面上は調和が保たれる
   実は、深部の未解決の対立が吹き出す可能性がある。

2。身を引く(普通は利害関係が中程度の場合に使われる)
   意見が違う話題を避けることになる。
   対立がないことを前提とする社会で多く使われる。
   ある意味、究極の阻害状況であり、
   信念を持つ人たちを大混乱させる結果になる

3。譲歩する(普通は利害関係が中程度の場合に使われる)
   調停や調整によって解決する。
   意見の相違は交渉による。
   真の問題解決のためという目的ではなく、
   「合意するための合意」という目的を持つ。
   譲歩は部分的な和解しか得られない。
   時が経つにつれ、より大きな対立を引き起こす場合もある

4。強制する(利害関係が大きい場合に頻繁に使われる)
   威圧や抑圧で相手を抑える。
   地位が関わる場合、対立を抑えるために権威
   ー服従関係が利用されることがあるため、悪い結果をもたらす。

5。問題を解決する
   対立を処理する最善の選択肢は、
   問題解決の方法をとることである。
   問題解決には、関係者全員が関わることが必要である。
   そうでないと、巧妙に仕組まれた強制であると考えられるからである。
   

・・・さて、私たちは、普段どんな処理方法をとっているでしょうか。

丸くおさめたり、譲歩したりしているのではないでしょうか
また、身を引いて、あとに大混乱を招いていませんか
そして無理矢理、強制していませんか、
また強制されていませんか?

対立を処理する最善の方法は、問題解決の方法です。

考えてみたら、多くの場合、私たち日本人は
対立において
違いを認識して、問題を解決する、ということや手法を、学んでこなかったのではないでしょうか??

このことが、外交の点でも他の国と大きく差を付けられる原因
になっています
国力を弱める結果になっています

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(2)問題を解決する場合にとるべき姿勢
世界中の多くの人々が、対立について述べています
相手に対する姿勢や配慮が、
結果を出すことに対する配慮と同じくらい大切である、と述べています

つまり。例を挙げると
対立の処理、問題解決に大切なのは
一時期、我々が、またアメリカさえもが(今は違いますが)
安部総理に求めたような
「強気な態度」ではないのです
相手に対する姿勢や配慮が重要なのだそうです


1。私たちには対立を解決する能力があり、
  協力することによって解決できると信じる
2。対立が個々人の関係の中にあることを認識し、
  改善した関係を長続きさせる責任があることを認識する
3。立場の違い、保身など、効果的な協力の妨げを最小限にすることを認識する
4。双方を分け隔てる争点を洗い出す
5。一方の立場が正しく、他方が過っていることはまれであることを認識する
6。目標は問題解決であり、異なる考え方の調整ではない。
  解決の代替方法を探り
  検討する
7。他者の観点から対立を理解しようとする
8。対立を客観的に見ることの重要性を認識する
9。論争の限界を認識する
10。自分自身の態度を分析する
11。弱さや敗北感を感じずに、自分の意見を変える権利を尊重する

「違いは、わだかまりが残らないように解決されなければならない」
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(3)問題を解決するために

問題を解決するためには、どうすればいいのでしょう

そのために、一番最初にできることは
1。質問する
尋ねてみる。
まずコミュニケーションをとること、と、言われています

2。相手の期待を分析する
  一方の側で期待が満たされないことが原因で対立が起こることも多い
  対話が荒れてきたように思える時は、相手と一緒になって
  振り返ってみる

3。視点の違いを認識する
  組織や文化の違う相手との対立は、視点が違うことを認識する

4。間違いを確認する
  ミスは、ごく小さなものでも信頼を失う可能性があります
  相手の間違いが対立の原因の場合、腹を立てる前に
  相手を理解しているかどうか考える必要があります

5。感情の引き金に注意する
  自分の感情は、高揚であれ好意であれ、メンツ、おそれであっても
  理性を支配してしまう可能性が高いものです

6。問題の拡大を防ぐ
  問題の拡大を防ごうという真摯な認識があれば、客観的な見直しもできる

7。状況を落ち着かせるためのアクション
  相手と距離をとる、議論の場所を変える、相手に共感を示す・・・など

8。問題の解決に全力を注ぐ
  問題の解決に全力を注ぐことを宣言することで場の空気が変わることもある

9。対立を段階的に弱める
  誇張、装飾、個人的な感情を排除する必要がある

10。冷静さを保つ
  
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対立は、違いに根ざしている。違いは本質的に価値のあるもので
「開かれた社会」の特質でもある。想像力や革新、進歩につながる場合もある。
もし私たちが他人に迷惑をかけずに違った意見を持つことができれば
私たちは真の自立性を持っていることになる。


ITC(インターナショナル トレーニング イン コミュニケーション)教育より

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政治的には、問題解決手法がとられることは滅多にありません
議会内でも、丸くおさめる、ことや
強制、のみが行われることが多いのです

本来、
情報と分析がきちんと行われて、関係者が関与する話し合いが
とられてからでないと、

何も聞かずに自分たちの利権だけで決めたら
民主主義は機能しません。

政治において、
問題解決手法を知らないというのが
日本人の弱点ではないでしょうか

メディアも問題解決よりは、組織強制が善であるかのように
話し合いは政治的未熟さであるかのように報道します
実際は逆です

地位における決定権のふりかざしは
また、それに唯々諾々と従うことは
住民の不幸の始まりです

その後の、
政治家の
自己正当化パフォーマンスは
欺瞞が欺瞞を呼ぶ悪循環になるだけです
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混同しがちですが
私たちが目指すべきは、問題の解決であって
異なる考え方の調整 ではない


自分の考え方を反省する研修となりました

あしたをいい日に
by mai-kitani | 2014-04-10 02:06

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以