修正 しました 駅の子どもたち協会  ASEMAN LAPJETー ヘルシンキ WALKERS活動

駅のこどもたち
1990ごろ、ヘルシンキの駅には
10000人の若者が駅周辺に集まって時間を過ごしていました。

10000人もの若者がたむろするのですから
駅周辺では、いつも
ケンカやもろもろの事件が
絶えなかったそうです。

問題提起
ある日
写真家のJuhan af Gramanが撮った写真集
「children of sttion 」 (駅の子どもたち)は、
その頃の駅周辺の状況をリアルに切り取っています。
この写真集は、フィンランド社会に大きな波紋を投げ掛けたのです。

そして立ち上がったのが、おとなたちでした。
ひとつの課題解決の方法は「若者が
来ることができる場所を作ること、そこでは
若者たちが「安全なおとな」にコンタクトできるところである」
とされました
そして
駅の子どもたち協会 ASEMAN LAPJET
が1990年に設立されました
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この協会は
・子どもたちとおとなたちの関係を確立すること
           が目的です

この協会は「子どもたちは守られなければならないもの、厄介なことをすぐ引き起こす」などとはとらえていません。子どもたちには、おとながレストランやいろいろな楽しみをするように
子どもたちにも青春を楽しむ権利があります。しかし
人間らしくふるまわなくてはならない、ということがルールです。

悪いおとなはいっぱいいます。だから、安全なおとながいること
親でも先生でもない安全なおとなが青少年とつきあう___
それがウォーカーズ活動です


そしてその安全なおとなが、若者たちと信頼関係を構築し
社会とのつなぎ役になるのです

子どもたちが社会から阻害されないこと
薬物などから守ること
親との対話のサポートをする   等

いくつかのことを柱として事業を行っています

・・・・・・・・・・・・
若者のためのカフェ
walkers 喫茶店には
13歳から17歳ぐらいの子どもたちが来ます。
店には、こどもたちしか入れません。
もちろんサポートするボランティアや
寄付して支えている企業とかは別です
フィンランドでは18歳が成人です
(でも、何歳までとはっきり区別をしているわけではありません)
アルコールを飲んできたような子どもは入れません

若者たちは、とても安く
夜、飲み物や食べ物を買うことができます。
近くのパン屋さんが夕刻に売れ残ったパンを寄付してくれます
コーヒーの企業が、コーヒーの粉を寄付してくれます
そうやって、若者に非常に安価で飲食物を提供することができます
各企業やお店は、自分たちのCSRの方針にのっとって
それぞれにできることをしてくださるのだそうです

この建物の何を誰が寄付してくれたかは
店内に掲示されています


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日本から来た、おとなの私たちは、
それで、まだ開店する前の、朝のお店を
特別に見せて頂きました。
事務局の方に
お話を伺ったのです。
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企画運営は
市の建物であるこの黄色い施設を
NPOが企画運営し
自治体はお金を出したり
自治体の担当職員がスタッフとしても
店に入ります
(最低維持するのに必要な人員ではなく
自治体職員スタッフのひとりとして
皆と同じ仕事に入るのです)

ここでは名前を特に聞いたり登録したりすることはありません
性別は関係なく
「こどもは若いおとなであり楽しむ権利がある。若さを楽しみなさい。
ただし、人間らしくふるまわなくてはならない」
という態度で見守るおとなたちがいる 場所なのです
「しきいはある。ただ、そのしきいは、とても低いので
多くの子どもたちが来ることができる」

NPOの目的
子どもたちとおとなをつなぎ、社会との信頼関係を構築することにあります



スタッフ

ヘルシンキの拠点には10人の中心的なスタッフがいます

13の自治体に広がりました
ヘルシンキの拠点からは、地域の拠点の運営者(グループや企業)
や各自治体に、研修の専門家を無料で派遣します

そしてバス・・・動く喫茶店もできました
バスは警察と連携し、
「あの地区の若者たちの治安が悪くなっているから行ってくれないか」
と頼まれると、
その地区に行き、数ヶ月でもそこにいて
若者のためのカフェを開きます

ウォーカーズのボランティア
ボランティアは、4つのジャンルに分かれています

A ボランティア
  当初、ボランティアは Bジャンルのボランティアと一緒に活動します
   Bボランティアが駅を見回ったり子どもたちに話しかけたりすることに
  同行して子どもたちへの対応を学びます

B  ボランティア
  Aボランティアの中で、若者への対応がよく
  アクティブでグループへの貢献が高く、
  安全を指導できる、認められた指導者です

C ボランティア
  Cボランティアは、専門家しかなれません。
  看護師や精神科医、ソーシャルワーカーの資格者
 経験者、心理学者、といったひとたちです。

D ボランティア(NEW)
Dボランティアは成人している青少年で
  問題がないけれど出入りしていた子どもたちです
 経営の軽い責任を与えたりしているそうです

E ボランティア
  Eボランティアは、各地の運営したり寄付をしたりしてる企業や団体の
 責任者の「上司」や「自治体」に研修をするスタッフです
 ヘルシンキの中心スタッフが担います

 
財源

フィンランドは国営でカジノを運営しています
そのお金は、財源として多数の福祉協会の中央連盟に
配分されます
また、各企業や団体が寄付をしてくれます

ボランティアの研修

ボランティアは、ジャンルに分かれてしっかり研修を受けて
認められた人が、指導します。
そのことで接触した大人たちによるこどもへの
二次被害を防ぐのですね。
私も、あるシェルターで一時期
二次被害だけの対応に追われたことがありましたから
このことはすばらしいなと感心しました

それに研修やジャンル分けは
子どもたちではなく、支援者やおとな、寄付する企業やその上司
対象なのです、そちら側に民間の専門家が
徹底的に教育するのがフィンランドですね。

当事者団体がプロを養成し、
自治体がそれを受け入れるのです

当事者団体も、徹底的にプロ意識を持っていますから
「始めたひとだから、役職が上だから、声が大きいから」
などということで物事を決めたり人を決めたりしません
適格でない人には率直に告げる。
適格でない人の意見が通る場ではないのです

全てにおいて、
我々は猛省する必要があるなと
思います


明日をいい日に
by mai-kitani | 2012-05-22 15:37 | まい日

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以