豊かに暮らす?〜 島根半島 おばあちゃんお母さんネットワーク 宇沢弘文シンポジウムから

こんにちは!豊かさや幸せについて
いつも考えているのですが・・・
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17日は、午後3時からは
 島根半島四十二浦巡り再発見研究会の バスツアーの中の
 関先生の基本講演(出雲市 古代出雲博物館。講演だけいく時間を捻出できました。) 
に行きました。
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石や、鳥居 の原型についてのお話は
興味深く、
1時間があっという間でした。
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その夜、がん太 でお話しした大阪からの参加者のIさんは

豊かさ
(島根には本当の豊かさがある)

こう言われました。
「若い頃、ともかく東京で活躍したかった。
外資系の大企業で走り回った。
ただし、今考えると
お金はなかったけれども、

故郷の加賀(松江市島根町)の湾で
魚を追いかけていた小さい頃は
本当に豊かだったと思う。」

「食べるものは、全部自然のもの
ワクワクと
ゆったりと
過ごしていた。」

「亡き母は、90だったけれど
ずっと周りの人に支えてもらって
20数年、最後まで一人住まいを
することができた」

「絆があること、それは深い豊かさだ。
加賀には、本当の豊かさがある。」と。
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四十二浦巡り再発見研究会では
メンバーは
祭礼や神社や風土記や歴史について研究します。

島根半島、隠岐やその他諸地域のこと。
そしてそのために数少ない人数で
行動します。
バスツアーや研修、講演、瀬崎のまもり の展望台など

・・・その多様な行動の、
モチベーションの根本は

意識しているかいないかに関わらず

この土地の信仰、暮らし、生活文化、絆
美しい風景が支えた
深い豊かさが
かけがえのない日本社会の公共財産だ
 感じているからなのだと思います。
心を打たれているのです

本当の豊かさ、を。ね。


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しかし同時に課題でもあり
もう一つ、私がずっと思っているのは
その豊かさ、集落を守るには
何が必要か、ということです。

島根町や鹿島町など、美保関など日本海側
中海沿いの本庄、朝酌、竹矢、安来などの中海沿い
そして南側の農村部も
今や過疎に悩んでいます。

医療、購買、文化、教育施設など
自転車で行ける距離での 
街の再構築が必要ではないかということです。

それがあれば
多世代で住める地域であるようにです。
コミュニティバスを回したとしても
回す意味があるようにです。

その町(集落に、地域に)必要なコンテンツは
何だろうか?
どんな都市計画が必要だろうか?

と考え続けています。
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そして、それが18日はこのような展開でした
「おばあちゃんお母さんネットワーク」を

「愛宕下の家を、お母さんたちのために
時々貸してもらえないか?」というお話があり
ある方にお目にかかりました。

子ども食堂だけでは人的資源と資金が足りない
高齢者に特化した喫茶をする人数がない

高齢者と若年層では行動時間帯が異なる・・・

色々やってみようとして、
困っていた私にとっても
いいお話でした。

繋いでくれた友人にも感謝です。

街中なので、時々そういう
お母さんにもこどもたちにも
何かのついでに
ボタンの止め方とか
裾の上げ方とか
ご飯の作り方とか・・・

そういう居場所を作りたいというお話だったのです。

私もそれには大賛成です。
これは、街中なので
子どもたちやお母さんの
寄り道スポットになればいいねとまで

夢を膨らませました。

豊かでない、またお金が足りない
という環境にいればいるほど
生活の知恵を身につける循環から外れてしまい
何かを手に入れるのに
買うしかない、そしてより貧困になる
・・・そんなスパイラルにはまり込んでしまう人が多すぎると
感じていました。
これを社会でどうにかしなければと
焦っていたところでした。
・・・
おばあちゃんお母さん のような人がいて
お母さんや子どもたちに、心が満たされる経験を
共にすること
それは男性でも女性でもいいのですが

寄り添えるといいねと話していました。

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19日は万障繰り合わせて
米子の宇沢弘文記念シンポジウムに。

ここでも、出ました。豊かさ

このところ、市場原理主義や
貨幣数量政策、新自由主義やリバタニアリズム
・・・等々、安倍政権の経済学者もですが・・・

半ば、経済学に諦めを感じていた私にとって
フリードマンと対決された、
本当のシカゴ学派の宇沢先生の「本当の経済学」を
熱く語ってもらった会に参加できたことは
とても元気が出ることでした。

自治体の、社会的共通資本としての
文化政策や(松江市に社会的共通資本を守る 文化政策が必要!!!!)
社会的共通資本としての、農業、農林水産業、医療政策

について考えることができました。
大急ぎで買ってきた本3冊に目を通しましたが
よかったです。

宇沢弘文著の「社会的共通資本」岩波新書

おすすめです

また「経済学は人びとを幸福にできるか」宇沢弘文 東洋経済新報社

も、読みやすいですね。

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今、経済に 医療や保険や  
健康までも合わせようとしていますが

これは違う、
内科医の占部まり先生が言われたように
医療に経済を合わせるべきなのだと。
そして医療費が超高額にならないためにも、

少数の利潤を追求する新自由主義ではなく
他人に責任を持った企業経営の自由主義ー リベラル

な政策をとるべきであり、その試行錯誤をする、と
いうことですね。
買ってきた本を大急ぎで3冊目を通しました。
鳥取県の医師会や うざわ会のみなさま

そしてこの会をご紹介いただいた
中島先生に心から感謝します。


これで、随分と色々なことがつながりました。

田和山サポートクラブも
月照寺も、その他
プラバホールも、です。

農林水産業も、です。
原発も、交通網、も、です。

また医療によるまちづくりについても(新自由主義的発想ではなく)
考える道筋をいただきました。
一緒に考えてくださる方々募集中です。

明日をいい日に


by mai-kitani | 2017-11-20 12:48 | 政治を想う

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以