スイーツと神話の旅 学生さん向け、をしました   神在り月のおおもとは、松江にあり

先日、学生さん向けに
松江を遊ぶツアーをしました
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スイーツと神話 松江を遊ぶ、です
武田君の主催でしてもらいました

大学周辺だけで4年間を済ませ
松江には何もなかったと帰る大学生さんが
あまりに多いので
「おとながやらなきゃね」、と
やってみたら
思ったよりずっと多くの方の参加を、
(短期間のPRにも関わらず!テスト直後なのに)
頂きました
急遽閉め切らせていただきました
10名の参加です
11名かな

楽しかったです

午前中はKさんの
午後は違うKさんのご協力のもと
無事に観光できました
ありがとうございました!

松江市にも協力を頂きました


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コースは
まず
佐太神社 ー 権禰宜さんのお話     
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神在月、神無月のおおもとが、この神社です
神無月(出雲地方、意宇地方を含む では神在月)
日本建国イザナギイザナミの両神の、
女神様、イザナミの神のお話があります

東出雲と松江の境、松江市ですがーーー その近く
に、イザナミの神が亡くなられ、葬られた
(黄泉平坂周辺でしょうか。)

その御霊を佐太神社の奥のお山に御移しし
御祭りしたということです

それで、その母神様を慕って
毎年、10月から11月に
全国から神様全員が島根県に集まられ、
祭祀をされるのです

そのときに会議をされ、縁結びのお話を決められるのです

ですから、神在月(全国では神無月)には、
各神社で延々とお祭りがあるのですが

神在月のお迎えの、佐太神社の最初のお祭りは
夜、粛々と行われる、静かで厳粛な、
お忌みのお祭りです

そのあと、出雲地方を神樣方が回られ
最後に、また佐太神社に(もともとは佐太大社と言いました)
神樣方が大集合。
そして、直会なおらい(打ち上げの大宴会)があります
このときは、どんちゃん騒ぎだそうです

このときに神樣方への、おもてなしに供されたのが
神在餅
ーー 砂糖 と 餅 小豆少々等 の じんざいもち
です。
これがぜんざいの、もともとです

じんざいもちが、ぜんざいもち になったと
言われています
・・・・・・・・・・

さて、佐太神社に戻ると、
ここのお祭りは大変格式が高く
藩主といえども欠席したら、お家断絶、おとりつぶし
という、厳しさだったそうです 
このあたりは、また詳しく禰宜さんに聞きに行きましょう


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佐陀神能
さて、佐太神社の神楽の担当の神職さんが
舞っておられた佐陀神能ですが
明治になって、神主さんたちが舞いを舞うことが禁止されました
そこで、伝統ある佐陀神能を受け継ぎ、保存されてこられたのが
地元の氏子の方々です
ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています
(なんとか佐陀神能を指定して保存しなければならないと、
昔から認識されていた
指定が遅いぐらいだったと国の関係者から聞いています)


鹿島歴史資料館    
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この歴史資料館では、ユネスコ無形文化遺産に選ばれた、佐陀神能の映像を、
常に見ることができます。
佐陀神能は、能が色々な流派に分かれる以前の、400年前の猿楽能の伝統を
そのまま受継いだ貴重な、能なのです。   
9分のビデオと、30分のがあります。
その他にも、いい資料がいっぱいある資料館ですよ♬


堀川遊覧船 
ちろりほか新橋界隈 
 
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小泉八雲旧居
美しくも楽しい新橋界隈のお堀端そぞろ歩き
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八雲旧居前のお茶屋さんでは
ぼてぼて茶、ーーー松江独自のお茶漬けです
も楽しめます
また、古民家の門前のちろりでは、松江周辺の
若いアーティストたちの小さくも細やかな作品にふれることができます
八雲塗り、のお店も、お団子屋さんもあります

今回、小泉八雲という人の名前を聞いたことがない人も
何をした人かも分からないというひとも
たくさんいることに気づきました

文化というのは伝承して行かないと
あっという間に埋もれて行くのですね  

小泉八雲は、初めて日本や島根県のすばらしさを
理解し英文で世界に発信した人です
津波、という言葉を世界に伝えたのも彼ですし
松江市内に残るリアルな「怪談」を
「怪談」という文学作品として世に出したのも彼です

島根県滞在は、そんなに長くありませんでしたが
島根県をこよなく愛した人です


八雲庵  (昼食)    
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出雲そば、の名店はたくさんありますが
ここは、お庭も美しく観光客がたくさん来るところです
(ちなみに参加者の4回生の上田君が1回生のとき、
ここでバイトしていたそうです(これは偶然ですが))
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隣の古民家を使った、喫茶「八雲庵」は静かなところです

武家屋敷が続くこの界隈には
「縁の宿」もあります。
県知事公邸もすぐそばです。


歴史館(和菓子と抹茶)  
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現代の名工100人に選ばれた「伊丹先生」が目の前で創ってくださる創作和菓子。
世界中でここでしか食べられません。
食べても仕掛けがしてあって、一口で言えない美味しさ。さすが。
とても美味しい!
それにね、可愛くてキラキラしてて
乙女心をとりこにするお菓子なのです

  
潮盾島
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また医薬発祥の地、ということで小林島根大学長のお話にもちなんで
潮盾島(手間天神社)ー翌日がお祭りでしたーの前にも行くことができました。

出雲の意宇地方は、日本の医薬の発祥の地(意宇地方です)。
そして医薬の神様である「すくなひこなの命」をお祭りしてある「手間天神社」が、この小さな島の中にあります。医学部の研修生などもよくお参りになったそうですよ。
出雲の意宇地方・・・松江市ですが・・・貴重な心臓の薬であったトリカブトなどは、「おう」と呼ばれていたそうです。薬学のメッカだったのですね。

さて、スクナヒコの命は、手の間からこぼれるほどに小さい神様であったというので、手間(テんマ)というのだそうです。この地域の集落の名前でもあります。
さて大国主命が、この神様に「一緒に国づくりをしてほしい」と頼まれました。
この神様はとても賢い神様でしたので、戦略・武術の神様としても有名です。
出征される方もお参りになったそうです。

ともかく単独でこの神様をお祭りしている神社は、日本でもここだけです。
この島に、昔は歩いても渡れ、伊勢宮からもたくさんお参りがあったそうですが、今は浚渫されたので船でないと渡れません。
平成26年に遷宮予定のお宮です。
  
意宇の森 
神様が国を引っ張ってきて、国づくりをして(くにびき神話)
杖をたてて「おう」と言われて休憩されたという
その場所があります

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 真名井神社 
女神イザナミの神が神魂(かもす)神社。
ここは、国宝の神魂神社と対になる  男神、イザナギの神を祀る神社です。
出雲の神奈備山にあり、出雲の国庁の真向かい
、古代条里制のそのまま残る
国庁と真向かいに座する由緒ある神社です。

古代、日本海を渡り中海に入り、碇を下ろした人々は
この豊穣な土地を見てさぞかし癒されたことでしょう
葦のはえ茂る中海。
ここはまさに豊葦原の中津国であり、
秋津(トンボ)島であったでしょう。
今でもそうなのですから。


かんべの里  民話館  工芸館       
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小泉八雲の「怪談」に出てくる
「耳なし芳一」のはなし。
ここでは、3D映像で楽しめます。
ほかのお話もたくさんありますし、映像でも
また実際のいろりばたでの民話の聞き語り
もできるところです。

工芸館では、文化庁長官賞をとった安部信一郎さん
(人間国宝 安部栄四郎氏のお孫さん)の和紙を使った
「手まり」ーーとても美しいものです

籐工芸ーーもう数少なくなっている伝統の・・・
また、木工、陶芸などがその場で体験できます




安部栄四郎記念館  
   
人間国宝、安部栄四郎さんの記念館です
正倉院の1000年以上を経てまだまだ昨日の紙のような
そんな紙ーー雁皮紙ーーを目標に創られた雁皮紙は
最高です
版画家の棟方志功さんもこの紙を気に入られ
そう、紙がなくては良い版画はできません

陶芸など民芸の河井寛次郎さん、
もちろん、浜田庄司さん、柳宗悦さん、バーナードリーチなど
そうそうたるメンバーがこの地に集い
豊かであった松江の旦那集がその庇護をし
日本の宝がまた次々と生まれて行った場所でもあります

松江周辺は、窯元も本当に多いのです
のぼり釜もたくさん残っています


尼子など中世の跡も残る八雲から広瀬の地に
ほんの少し足を踏み入れ
ーーーここで4時半で時間切れです

    と、盛りだくさんでした」

「発祥の地」がたくさんありすぎる松江、島根県。

 今回は、神在月のおおもとの神社、佐太神社にぜひいってほしかったのと、
安部栄四郎記念館などにも行ってほしかったのです。

大学生さんたちはとてもマナーがよかったですよ
手伝ってくださったおとなたちにも評判がよかったです

次回は、美保関や島根町の日本海側にも行ってみたいですね
(・・・・・こういうことを考えると
本当は、松江市美保関町の、美保神社や
潜戸(くけど)の観光船ー小泉八雲が絶賛したーー
青い洞窟、神秘の洞窟にも今回、
行きたかったですね

・・・・・・・・・・・・・・・や熊野大社
それに玉湯のこと
宍道町
東出雲町のことを考えると
とても一回や二回で
終わりそうには、ありません


でも、ツアーをやってよlかった!

市内で活躍している学生さんでも
「今日初めて 割り子そばを食べた」

というひとがいたのです。

18才や19才の学生さんたちに
松江を知ってもらう機会として

そして私たちの情報としても
もう一度松江を見直す良い機会になります

おとなの
みなさまのご協力を御待ちしています


明日をいい日に
by mai-kitani | 2012-07-16 23:47 | まい日

あしたも元気!「きたにまい」の想い 本音の日々をつづります。


by 貴谷麻以